職場におけるメンバーの多様性を尊重している程度をあらわしており、値が低いほど、性別・年齢・立場などによって働きやすさに差がある職場だと感じる人が多いことを意味します。
この因子を構成する質問
- 性別、年齢、国籍、障がいの有無などにかかわらず、みんなが働きやすい職場だ。
- 職場では、(正規、非正規、アルバイトなど)いろいろな立場の人が職場の一員として尊重されている。
分類
メンタルヘルス結果
環境要因(オプション) > 仕事環境 > ダイバーシティ
この因子の偏差値が低い場合は...
性別、年齢、障がいの有無、雇用条件の違いなど様々な立場の人が働くなか、特定の従業員の意見が取り入れられないなど、相互尊重の精神が十分でない可能性があります。
またそのような風土が原因で、多様な背景を持つ人にとって、働きにくい組織、長く働けない組織になっているかもしれません。
チェックリスト
- 企業・団体のダイバーシティマネジメントに対する方針が策定されているか
- 策定された方針を全社員が理解、共感しているか
- 職場全体として、相談しやすい/意見を言いやすい雰囲気があるか
- 多様な人々が活躍しているか
- 立場が強いと考えられる人が、立場が弱いと考えられる人に対して誠実な態度で接しているか
施策例
アプローチ1
ダイバーシティを推進し、自組織の職場環境をすべての従業員がいきいきと働ける、より良いものにするためには、上司の方など職場管理者が主体となって推進していくことが必要不可欠です。
組織内でダイバーシティを推進するためには、従業員同士がお互いの違いを知り、理解し、共感し、意見を言いあえるなど、どの立場の従業員もお互いに尊重しあえる組織風土をつくることが重要となります。
そのためには、まず上司の方自身が、全ての従業員に対してチームの一員として公平に接することが必要です。
日頃から、従業員の誰もが安心して自分の意見や考えを言えるような姿勢・態度を保つようにし、少数意見が無視されたり、排除されたりと、職場内で先入観や偏見がみられる場合には、その状況を放置することなく、都度是正するようにします。
また、従業員一人ひとりの固有の価値観や行動特性を把握しておくことも、個々を活かすマネジメントや日頃からのより良い職場環境を作るために有効です。
アプローチ2
様々な立場の人が尊重されている職場であると従業員が感じる要素のひとつに、どの立場の従業員にも平等にキャリア形成への配慮・支援がされているか、ということも挙げられます。
企業・団体の中のキャリア制度によっては上司の方だけでは決定できないものもあるかと思いますが、スキルアップ研修や各種制度などについて、できるだけ自組織内の従業員が公平に利用できるように調整を試みることが大切です。
また、各従業員を評価する際にも配慮が必要です。従業員の業績やスキルと、多様性とは明確に切り離して評価しなければなりません。
たとえ意図的ではなくとも、先入観で判断したり、レッテルを貼って見ていることがあるものです。
従業員の性別や雇用条件、障害の有無等の多様性を尊重しながら、一人ひとりの話をしっかりと聴き、能力を最大限に発揮し活躍できる環境であるか、必要に応じて改めて検討・調整しましょう。
その際、従業員に対して、たとえば、時短勤務や在宅勤務などの特殊な勤務形態の選択および職場での立場によって、評価やキャリアに不利な影響はないことを上司の方から明確に伝えることも大切です。