概要
「仕事のストレス判定図」は、「仕事のストレス判定」の各平均点を元に、「(A)仕事の量的負担× 仕事のコントロール」、「(B)上司の支援×同僚の支援」をグラフに表したものです。「全国平均」や「全社平均」と自組織の状態を比較して視覚的に確認したいときに便利です。
当社ストレスチェックサービスのベーシックプラン、あるいは、他社システムで職業性ストレス簡易調査票(57項目/80項目)をご利用の場合に、「メンタルヘルス(57/80問)」メニューで表示されます。
※当社ストレスチェックサービスの各契約プランの「メンタルヘルス」メニュー表示については、こちらでご確認ください。
※「仕事のストレス判定図」は『労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度実施マニュアル』(改訂 平成 28 年 4月 厚生労働省)に準拠したものです。
仕事のストレス判定図の見方
「仕事のストレス判定図」(下画像内①)では、「仕事のストレス判定」(下画像内②)の各平均点をもとに、「仕事の量的負担× 仕事のコントロール(①左)」、「上司の支援×同僚の支援(①右)」をグラフに表したものです。
「量・コントロール判定(A)」は、仕事量とコントロールのバランスに、「職場の支援判定(B)」 は職場内のサポート状況に起因する健康リスクを判定するものです。
両者の組み合わせにより総合的な健康リスクが判定され、その値は「仕事のストレス判定」の「総合した健康リスク」(上画像内③)の中に記載されています。
仕事のストレス判定図での分析方法
以下、様々な方法で結果を分析できます。
全国平均や全社平均、前回結果と比較する
右上の「今回 (貴組織の今回の平均値)」「前回 (貴組織の前回の平均値)」「全体平均」 (貴社全体の平均値)」「全国(全国平均)」から表示したい値を選び、プロットを表示します。
プロットで全国平均/全社平均と貴組織の状態を比較したり、前回値からの変化を確認することができます。
※全国平均は、『厚生労働科学研究費補助金労働安全衛生総合研究事業「職業性ストレス簡易調査票及び労働者の疲労蓄積度自己診断チェックリストの職種に応じた活用法に関する研究」平成19年度総括・分担報告書』に記載の平均値を使用しています。
仕事のストレス判定図の分布で組織の状態を見る
量・コントロール判定 (A)
「量・コントロール判定 (A)」のグラフでは、仕事の量的負担と仕事のコントロールの状態を合わせて示しています。
仕事の量的負担は高いほど、また仕事のコントロールは低くなるほど、仕事でのストレスが生じやすい状況であると考えられます。
ここでは、仕事の量的負担が高い場合①、仕事のコントロールが低い場合②、仕事の量的負担が高く仕事のコントロールが低い場合③の3つについて、考えられる組織の状態の一例をご紹介します。
①仕事の量的負担が高く、仕事のコントロールが高い場合
この組織では、仕事の量的負担が大きいと感じている従業員が多く存在する可能性があります。
一方で、仕事の進め方は自分で決めることができている、仕事に自分の意見が反映されていると感じているなど、仕事の裁量面では不足を感じている従業員は少ないようです。
実際に仕事の量自体が多くなっている 場合も考えられますが、本来上司の役割として行うべき事柄についても、部下に任せきりにしていることで部下の負担感が増していることも考えられます。
現在はリスクの高い状態ではありませんが、今後のリスクの上昇につながらないように予防策を考えておくことが望ましいでしょう。
②仕事の量的負担が低く、仕事のコントロールが低い場合
この組織では、仕事の量的負担を感じている従業員は少ないものの、仕事において与えられている裁量が小さいと感じているようです。
あまりにも窮屈だと感じている場合は、従業員が仕事に対して自発的に動いたり、意見を出したりすることも少なくなるなど、働く意欲にも影響を及ぼしているかもしれません。
今はまだメンタルヘルス不調などにつながるほどのリスクが高い状態ではありませんが、安心しすぎず、今よりもリスクが高まらないよう対策を考えておくことが望ましいでしょう。
③仕事の量的負担が高く、仕事のコントロールが低い場合
この組織では、仕事の量的負担が大きく、また、与えられている仕事の裁量が小さいと感じている従業員が多く存在する可能性があります。
ストレスが大変高い状態であると推察され、判定図においても高リスクに位置しており、早急に何らかの対処が必要であると考えられます。従業員は強いやらされ感や不満を抱えているかもしれません。
このままの状態が続くと、メンタルヘルス不調者発生などのリスクも高まると考えられ、注意が必要です。
※各因子の改善施策例については、「仕事の量的負担」「仕事のコントロール」をご参照ください。
職場の支援判定 (B)
「職場の支援判定 (B)」のグラフでは、上司の支援と同僚の支援の状態を合わせて示しています。
ここでは、上司の支援が低い場合①、同僚の支援が低い場合②、上司・同僚ともに支援が低い場合③の3つについて、考えられる組織の状態の一例をご紹介します。
①上司の支援が低く、同僚の支援が高い場合
この組織では、仕事で困ったときなどに上司に気軽に相談できる、助けてもらえると感じている人が少ないようです。
同僚に頼ることで解消されている部分もあるかもしれませんが、上司とその他従業員との間に距離がある、仕事の確認や相談ができずに進めてしまうことでトラブルにつながりやすい環境になっているなどの可能性があります。
②上司の支援が高く、同僚の支援が低い場合
この組織では、仕事で困ったときなどに上司からは十分な支援を得られていると感じていますが、同僚間では互いに助け合う関係や環境がない可能性があります。
仕事内容の性質によるものもあるかもしれませんが、職場の人間関係がうまくいっていないことも考えられるため、上司の方は注意して観察することが大切です。
③上司の支援、同僚の支援ともに低い場合
この組織では、仕事で困ったときなどに上司からも同僚からも助けてもらえないと感じている従業員が多く存在している可能性があります。ストレスが大変高い状態であると考えられ、判定図においても高リスクに位置しています。
職場の人間関係が原因となっている場合や、仕事が忙しすぎる、特殊な仕事内容、ハラスメントがあるなどさまざまな可能性があるため、上司の方は状況を見極め、何らかの対処をする必要があると考えられます。